成果主義のジレンマ
「私はこんなにがんばっているのに、どうして評価されないんだ」
「あいつはなまけてばかりなのに、どうして俺と同じ評価なんだ」
成果主義が導入されている会社にいる方なら、
一度はこんなことを思ったことがあるのではないでしょうか?
「私は毎日残業し、このように成果を残している!」
「私は納期も守ったしバグも全く出していない!」
そんな主張をしたりしたら上司はたいていこう答える。
「でも、○○はできてなかったよね」
私の場合、たいていこう切り返される。
「そういえば、今期は資格を取ってないみたいだね」
「TOEICは何点だったっけ?」(英語は大の苦手です)
これは私が非常にキライな考え方だ。
人は万能ではない。
だからこそ、一つの才能に拘るべきだ。
他の弱点を補って余るほどの成果を
たった一つの分野で出せば十分である(T字型人間)
むしろ、今求められる人材はそうであるとも思う。
(そんな人材だけでもダメだとは思いますが)
プロ野球において、外国人助っ人が長続きしない理由の一つに
日本人選手と同じものさしで測られることにあると、私は思っている。
そんな中、近鉄のブライアント選手は当時の仰木監督に
「お前の仕事はホームランを打つことだ。三振のことは気にするな。」
のようなことを言われたという。最高のことばだと思った。
ホームランの数でのみ評価されるのだ。他は考えなくてもいいのである。
仕事にもいろいろある。
打者のように、一発ホームランで決めることのできる仕事。
投手のように、ミスをしないようにする仕事。
おそらく後者の場合が多いのではないだろうか。
そうなると、今の仕事はできて当然、ミスしたら評価ゼロなんて
人もいるんじゃないだろうか。
だったら、どうしたら自分を認めてもらえるのだろうか。
私が、今の成果主義に持つ最大の不満は、
成果を測るものさしがはっきりしていないことである。
どのような結果をもってして「成果」とするのか、
その結果に直接結びつく業務を与えられていない場合は
どうしたら良いのか。そこがはっきりしていないのである。
自分の目標を立てる。その目標の評価。
・会社が達成して欲しいこと
・上司が達成して欲しいこと
・自分が達成したいこと
・最低限やるべきこと
・がんばればできること
・かなり努力しないと無理な目標
自分の成した成果。その成果の評価。
・数値化された結果
・数値化されない結果
・アウトプット資材
・評価者の評価能力
成果主義において、
評価が不明確であれば、誰もが評価に不満を持ち、
評価が明確的であれば、その評価基準に不満を持つものである。
成果主義に満足する日は、きっとこないと思う。
用語メモ。
成果主義。
成果を重視する考え方。単に結果だけでなく、そのプロセスを重視する考えも含む。
能力主義と混同されるが、能力主義は潜在能力をも評価する点で成果主義とは異なる。
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コメント
成果を評価するのが人間である以上、永遠にこの問題は解決しないと思う。自分とこの成果主義は、ゴマすったり、機嫌を維持すれば良い感じだしね(苦笑)
所詮、事務方に現場の評価内容なんて、納期、品質でしか理解できてないと思う。それに至るプロセスなんて理解して貰えないから(見てない、もしくは見ようとしない)苦労しただけ馬鹿を見ることになる。
所詮経費削減の一番手の給料を減らす口実なのか、そんな気がして仕方が無い。
サラリーマンだから仕方ないな。
投稿: ごちょう | 2005.03.06 06:32
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投稿: Al | 2009.01.25 08:51