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反論とは、「もう一度考えてください」と伝えたいだけなのです。

以前、ブログを充実させるためには「反論」も必要というエントリを書いたが、反論の際に一番気をつけねばならないことがある。それは、相手の「意見」に対し反論するのであって、「相手」は決して批判してはいけないということだ。「私はアナタとは違う」ではなく、「私の考えはアナタの考えと違う」なのである。

しかし、それを伝えるのは非常に難しい。

例えば、日記サイトやブログなどで、相手の意見に「私は○○ではなく△△だと思います」のような意見を述べたら、突然相手が豹変したというのを見たり聞いたりしたことはないだろうか?お互いの意見を尊重して議論をするのではなく、「反論されたという事実」だけに食って掛かり、持てるすべての力を使って対抗してくる人。発言を消すだけならまだしも、突然サイトにパスワードをかけたり、その人の悪口を方々で言い出したり。傍から見て、なんでそこまでするの?その情熱をもっと有効に使えよ!と思うほどである。

例えば、仕事上の会議にて何かを決める際に、最善の意見を通そうとするのではなく、自分の意見を通そうとする人はいないだろうか。自分以外から出た意見には欠点ばかりを探そうとし、権力を使って自分の意見を通そうとする。挙句の果てには、もしそれが失敗に終わったときには「みんなで決めた意見」などと上司に報告する人はいないだろうか。

上記は極端な例かもしれないが、小さなことでいうと、ケンカをしているときに自分の非に気づいても引き下がれなくなってしまって、問題をすりかえて「意見が正しい」ことをうやむやにして「自分は正しい」と強引に押し切ろうとしてしまうことも、当てはまるであろう。

では、なぜ自分の意見を自分自身のように思ってしまうのだろうか。

私は、自分の意見には自分の経験から得た意見であるため意見を否定されると今までの自分が否定されたかのように感じてしまうからではないだろうかと考えている。また、相手にとっては自分の中では結論が出た意見の場合、そこに愛着も発生し、向上させようという思いはなく、皆に知ってもらいたい、認めてもらいたいという思いだけが強くなる。まさに「自分の子に甘い親バカ」と同じであろう。もっと良くしたい!という思いがない限り、思考停止に陥っているのである。

しかし、思考停止に陥っている人間に「もう一度考えてください」と言うのは逆効果でしょう。一度相手の気に触れたら、火に油を注いでいるようなものです。でも、それが伝えたいことの本質なのです。あなたは○○という情報から△△という結論に達しました。しかし、私は××から□□の方が良いと思います。もう一度、考え直してみませんか?それが伝えたいことのすべてだと思います。

人の考えというものは、その前提条件を辿った先がたいていおかしな先入観だったりします。たどり着いた結論を守るのではなく、より良いものにするために、反論されたときも反論したときも、柔軟に受け入れて考え直す癖をつけたいものです。

追記(6/3)
反論とは、「もう一度考えてください」と伝えたいだけなのです。
同じ結論に辿りつきたいわけではありません。




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コメント

初めまして、こんにちは。
松岡さんのところから辿り着き、以来、ロムしております。

早速なのですが、この記事に関係していると思われる、私の疑問を書かせてください。

ある事柄に関して、反論なり要求をしたときに、その相手ではなく、第三者が
「イヤなら読まなければ(訪れなければ)いいではないか」
とか
「そういう人もいるのね、と流しましょう」
「そういうことは害しか生みません」
等、発言することはどう思われますか?

私としては
「そういう人もいるのね、と(読み)流しましょうよ」
的なことを言う方に
「あなたこそ、私(反論主)のことをそう思って流してくださいよ」
と言いたくなるのですが。

まなめさんはどう思われますか?


投稿: なつは | 2005.06.17 13:09

なつはさん、書き込みありがとうございます。

そういうのは良くありました。反論を書いてくれた人に私個人は「あー、そういう考え方ができるのかぁ」と思ったにもかかわらず、第三者に「荒らしはやめてください」と書かれたことがあります。しかも、一度誰かがそれを「荒らし」と表現してしまうと、他の人の目にもそれは「荒らし」にしか見えなくなってしまうので非常に困りました。むしろ「荒らしはやめてください」という発言が一番の荒らしだと思っています。

「イヤなら読まなければいい」。ありがちですね。素直な人は思ったことをそのまま書いてしまいますから。私は経験上、反論へは反応しても、「イヤなら~」という指摘には何も反応しないようにしています。むしろそういう指摘こそ読み流すべき発言だと思ってます。それでも、指摘してくれた人に注意をしたいのならば、メールやメッセなどの誰にも見られないところで「今回は指摘してくれてありがとう。でも、たまにこういうのがあるのは仕方ないことだから、私の方で対処しておくね」程度でいいと思います。善意に注意をすると、逆切れされちゃいますよ…。本人は善意と思ってるのが一番の難しいところなんですよね。

投稿: まなめ | 2005.06.17 19:57

お返事ありがとうございました。

>本人が善意と思っている。

そうなんです。
なので、たいへんなんですよね。
言っていることも一見正論だし。

もう、ほんとはこちらの記事にTB打って、
「ここ読んで! 私の言いたいことはほとんどここに書いてあるから!」
といきたいところなのですが、なかなかそれも難しいところにあるのでした。

またお邪魔させてください。

投稿: なつは | 2005.06.19 00:22

突然で大変、失礼致します。
HINAKAと、申します。

サンマル様、はじめまして。

本来ならば、トラック・バックさせていただくところですが、現在入院中(大した事はありません)なもので慣れない携帯からの投稿です。
そのため、トラック・バックができません。こちらの記事に感動して、拙ブログ記事に引用させていただきました。

先にお断りもせずに、勝手に無断引用させていただいた失礼を、まずここで心からお詫び申し上げると共に 、改めて引用をお許しいただきたく、お願い申しあげます。

もちろん、お許しいただけない場合には、即座に記事を削除させていただきます。
遠慮なく、お申し出下さい。
本来ならば、記事の内容等イロイロと申しあげたいとこですが、内容に関するありふれた賛辞と共感を、お伝えするしか無い状況をお察し頂ければ、幸いです。

本当に、解りやすく為になる内容の記事を、ありがとうございます!

それでは、今回はこれで失礼させていただきます。

投稿: HINAKA | 2010.12.11 13:49

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