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ウェブ日記を制する者はブログを制す!

私は常々、ウェブ日記ほどおもしろいコンテンツはないと思っている。
おもしろい文章を書く人もいれば、ためになる情報を発する人もいて、
自分とは違った考え方をする人もいる。そんな人の書くウェブ日記は
読んでいて実におもしろい。

また、ウェブ日記は発信するようになるとさらにおもしろい。
日常のささいな出来事をどのように表現したらおもしろいかを考えたり、
自分はどのように考えるかをことばにしたり、何より自分の
ウェブ日記を何度も読み返しているときが、非常におもしろい。

しかし、世間ではウェブ日記については否定的な意見が多い。

もちろん、それには理由がある。
「事実しか書かれていない」「読ませようという意識で書かれていない」など。
そんなことを言うと、当の日記者は「おまえに読ませるために書いている
わけではない」などの反論まで発生することがある。
元々、日記というものは日記帳と呼ばれる自分だけのノートに書くものであった。
交換日記でさえ、交換しあう仲間しか読まないノートである。
しかし、ウェブ上に書くことで一気に全世界に発信しているのである。
発信する側が、自分の全く知らない人へ読ませるという意識がないのは
仕方ないとも思う。もちろん改善してもらいたいが。
(参考:ブログは3人に向かって書け。


では、どのように書いたらおもしろい日記になるのか。
たいていは、BLOG STATIONさんの「「日記」について考える」の通りであろう。
一般的に見た場合、このような日記は読んでておもしろいと思う。

しかし、このように書くことで日記がおもしろくなるだろうか。
私はここまで日記に背負わせるのは重荷だと思うのだ。
この書き方では、日記に日記という意味だけでなく
別の意味-ナニカ-を背負っているように見えて
自由を失い窮屈に感じてしまう人が多いのではないかと思う。

どのように書いたらおもしろい日記になるのか。
私は、ウェブ日記をおもしろいと思わせる最大のスパイスは
「自分に興味を持ってもらうこと」だと思っている。
この人はいつも何を考えているのだろう。
この人は普段どんな生活をしているのだろう。
そう思わせたら、もう何を書いてもおもしろいのだ。

多くの人におもしろいと思わせる日記を書くことは非常に難しい。
しかし、身内にだけおもしろい日記を書くのは、そう難しいことではない。
自分が書いた日記は、自分で読む分には大変おもしろい。
身近な人や自分に興味を持つ人が見ても、十分におもしろい。
しかし、その範囲が広がるにつれておもしろさは薄れていく。
だったら近くに来てもらえば良いじゃないか。

日記以外のコンテンツがあるならばそれを有効に使おう。
そっちで興味を持った人は、きっと好意的に日記を読んでくれる。
記事を気に入ってもらい、サイトを気に入ってもらい、
管理人を気に入ってもらったら、その先には
おもしろいウェブ日記が存在しているのである。
ブログは、日記に始まり日記に終わると言ってもよいのではないだろうか。
 
 
ウェブ日記は非常にシンプルである。シンプルだからこそ奥が深い。
おもしろいウェブ日記を書いてもらうためのアプローチは、
考えれば考えるほど出てくるだろう。今回は、表現や内容を
工夫することよりも、まず自分に興味を持ってもらうことが
日記を楽しんでもらうための最大のアプローチだと考えた。
しかし、自分に興味をもってこらうことこそ、さらなる難題でもある。

ウェブ日記道を歩むのは、非常に厳しい道のりである。
だからこそ、毎日一歩一歩を踏みしめて歩く必要があるのだ。

<まとめ>
 中華料理店のレベルをはかるには、チャーハンを食べればわかるという。
 ブロガーにおけるウェブ日記も同様である。

関連記事:私が自分のサイトを持つ理由。
関連リンク:不倒城: ひとり語りは面白いのかどうか、について。
関連リンク:不倒城: 補論・ひとり語りは面白いのかどうか、について。
関連リンク:Blog向上委員会: 他人の日記がつまらないわけ
関連リンク:BLOG STATION: 「日記」について考える
関連リンク:ひとりごと: 日記ブログの存在理由
 
 
 

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コメント

はじめまして。
シンプルだから奥が深い。
まさにその通りですね。
最近興味を持ってもらうために下へ下へ向かっている自分に反省。

投稿: | 2006.10.13 03:45

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