ブログで自分を変えていこう
ブログの意味について2つのアプローチから考えてみました。
1.本質主義「本質は存在に先行する」
本質主義によると、それぞれの物や人には内在する本質がある。物や人の存在は、その本質に言及することで説明できることになる。
本質主義的哲学によるとブログで自分発見をするということは、自分という存在はすでに決まっているが、自分自身でそれを理解できていない。だから、ことばでひとうひとつ言及することで自分を知ることができる、自分はこういう人だったんだと理解できるようになるのである。
2.実存主義「存在は本質に先行する」
実存主義によると、今の自分はどういう人かということに過去は関係ない。それどころか、自己のアイデンティティは、自分が何をするかによって決まるのだ。
実存主義的哲学によるとブログで自分発見をするということは、ブログで自分の思ったことをひとつひとつ言葉にしていくことで、明日の自分が形成されていくといったところか。
私は今まで「ブログで自分発見をしよう」や「ブログは題名のないワークブックである」など、この2つのアプローチで考えると本質主義的な考え方をしていることに気づきました。その理由の大きな一つは「ブログは手軽に書く行為を続けることのメディア」だからです。書くこと、思っていることをことばにする大切さを、多くの人に伝えたいという思いが非常に強いから、ブログ上にそのことを書いているのです。しかしながら、このようなことはブログで公開しなくても、オフライン上のメモ帳やチラシの裏でも可能なのです。それでも私がブログを勧める理由は、人に見られることによるモチベーションが向上するからです。
しかし、ブログには実存主義的な考え方もできると思います。むしろ、ブログの持つ「コメント」や「トラックバック」の機能は、外からの意見を取り入れる入り口として非常に役立つため、ブログによって自己を形成していくことも可能だと思いました。
ブログの最大の特徴は、時系列であることだと私は考えています。私は今でもブログで自分を認識する本質主義的な考え方でいます。まずは、自分をことばにすることで自分を認識・理解することが一番重要であると思います。しかし、それは自分が大学からWebサイトを始めたからかもしれません。小中学生のような若い世代には、ブログで自分を形成していくという使い方が大きいと思います。また、ブログにおいて自分を認識した人においては、コメントやトラックバックによって得た意見により、自分を変化・成長させていくことも必要になっていくのでしょう。
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