ブログは題名のないワークブックである
「ワークブック」というものを知っているだろうか?
goo辞書によると
「児童・生徒の補助教材や自習のために作られた練習帳。学習帳。」
という意味とある。
辞書上では学生が学ぶための補助教材となっているが、
最近は、自己啓発やプログラミングなど、社会人向けの
ワークブックが非常に増えてきた。通常の本では
なるほどで終わってしまうことでも、ワークブックなら
自分の頭で考え、自分で手を動かすことで、
記憶に残りやすく、発見も多いのが特徴である。
学生時代に、授業を聞いただけではわからなかったことが
問題集を解いたら理解できたということはないだろうか。
それと同じ感覚である。
ワークブックと呼ばれるものに最初に触れたのは
「就職活動を始めたとき」という人が多い。
就職活動をするには、2つの重要なことがあり、
一つは会社を知ること。もう一つは自分を知ること。
後者のために、今まで自分が何をしてきたのかを
知るために、ワークブックが非常に有効なのである。
さて、これは何かに似ていないだろうか。
私はワークブックとブログが非常に似ていると思っている。
今や、多くの人がブログを持ち、自分で書く以上に
他の人のブログを読むであろう。
そのとき、
「私も同じことを思っていた」
「それはあたりまえのことだよ」
などと思うこともあるでしょう。
しかし、それを自分のことばで書くことは非常に難しいのです。
「難しい」ということは分かっているよ~
と、あなたは今思いませんでしたか?
思った方は、それを自分で表現してみてください。
きっと多くのことが得られると思いますよ。
ワークブックを通じて、
ブログを通じて、
はたまた、人狼BBSというゲームを通じて
私が一番学んだことは、
自分の言葉で表現することの大事さです。
考えはことばにして初めて形になるのです。
しかし、ワークブックにあって、ブログにないものもあります。
それは、ワークブックには著者によって示された
最適な手順が存在するということです。ブログには、
それが存在しません。また、目的も書かれていません。
題名のないワークブック。
あなたが書くひとつひとつの「ことば」によってできていくものは
きっと、あなた自身のためになるでしょう。
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コメント
はじめまして、りんごと申します。
ブログを書いていて思うのです。
自分の言葉にしてはじめて人の言っていたことを体験するんだと。
人に伝えて、それぞれが全く別の体験をするのかもしれません。
ところで、ブログは何かに似ています。
決まったカテゴリーもない。
決まったテーマもない。
砂の中をどんどん勝手に掘りすすめていくと
突然、きれいな貝殻が出てきます。
水で洗って、太陽にかざし、
「ほら」って見せます。
夏の日の砂浜みたいですね。
投稿: りんご(パズルと迷路で最強の塾をつくる!) | 2005.08.31 22:47
りんごさん、はじめまして。
夏の日の砂浜。例えがキレイでいいですね。私も探すのをあきらめずに、いっぱいいっぱいきれいな貝殻を見つけようと思います♪
たぶん、それは。自分のことばだから、自分には余計にきれいな、思い出の詰まったものなのでしょう。
投稿: まなめ | 2005.09.01 00:26