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ブログは文章力を上げるとは限らない

これは私が体験したお話です。

私は、自分のサイトで日記を書いています。大学時代からほぼ毎日書き続けていたため、入社時は多少は文章力が上がっていただろうと思ったものです。しかし、いざ正式な文章を書こうとすると全く書けませんでした。また、どうにか書いた文章も先輩に多くの添削を受けてしまいました。

さて、それはなぜだと思いますか?

当時、2000年前後はテキストサイト全盛期でした。侍魂の先行者人気から、誰もが「フォント弄り」や「(笑)」などによって多種多様な表現をしていました。もちろん私も例外ではありませんでした。そして、そのような文章を毎日書いていたおかげで、日本語だけで表現しきれなくなったのです

文末に、「(笑)」をつけない自分の文章に違和感を持ったり、強調したい部分では「ここでフォントサイズを+3にしたい」と思ったり、2ちゃん語を多用したり。日本語を使っての表現ではなく、見た目や記号のみで文章を書いていたことに気づいたのです。

 このままではいけない!

このとき私は思ったのです。毎日書き続けることは決して文章力を上げる行為ではない。むしろ、自分の文章の形を決めていってしまう行為なのではないだろうか、と。そのときから、少しずつ「(笑)」を使わないよう、言葉だけで表現する文章を書くように心がけるようになりました。

今は、一番文章を書く時代だそうです。確かに、かつては手紙や作文でもないかぎり書かなかったが、今はメールやブログなど、毎日何かしら書いている人が多いのではないだろうか。しかし、文章力は上がっているとは思えません。むしろ、下がっているのではないかと思っているくらいです。そして、その原因はおそらくネット上で使われる顔文字や2ch語の影響が大きいと思うのです。

2ch語の素晴らしさについては2ちゃんねる用語という高級言語で書いた通り、2ちゃんねらーにとって非常にわかりやすい言語です。しかしながら、それは同時に2ch語を知らない人にとっては非常に分かりづらい言語であり、2ちゃんねらーが意図したとおりに伝わらないのです。社会においては、2ch語ではなく(普通の)日本語が共通言語だからです。だから私も2ch語が通じる友達とは「うはwwwおkwwwっうぇ」と会話をしますが、会社で報告書を作成したりメールを書く場合はしっかりした文章を書いています。

結局は、「TPOに合わせて使い分ければ良いんだろ?」となりそうですが、この使い分けこそが非常に難しいのです。たいてい人は慣れた言葉で話すものです。どんなに英語が得意な人でも、日本語で生活をしている限りは、頭の中では日本語で考えているでしょう。同様に、毎日2ch語ばかりで文章を書いていると、いざというとき最初に2ch語で考えてしまい、また2ch語が主に感情を表現するのに対して非常に優れていることもあって、日本語に変換する作業に非常に困ってしまうと思うのです。


私は、文章を書き続ける行為は文章力を上げるとは思いません。
「自分の文章」というものを確立させる行為だと思います。
だった、ブログで毎日文章を書く人は、正しい日本語を使うべきだと思います。
そうすれば、ブログによって文章力を上げることもできるのではないでしょうか。

<まとめ>
 ブログは文章力を上げるためのツールではありません。
 しかし、ブログで文章力を上げることもできると思います。
 
 
 
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コメント

結構、ありがちかもしれないですね。
こ~いうのって。

まぁ、ブログに限らずですが。

客向けに良くわかる資料かいていたら
チームの人間には首を傾げられたとか。
その逆もまたありなんて感じで。

結局、対象者を絞った文章に書きなれちゃうとまったく違う対象者に話すときには何らかの「変換」が発生してしまう。

そういう意味じゃ、「文章を書き続ける行為」と事以上に「読む人層のが段々固定されてくる」事の方が、人の文章力に影響しそうな気がします。

投稿: ウィル | 2005.10.09 10:28

ビジネス文書は一種の様式ですから、技術を身につければそれらしい文章がすぐに書けちゃいます。ビジネス文書を読むのはせいぜい数人~十数人。ブログで数千、数万人が読む文章を書くことのほうが凄いんじゃないかと思ったりしています。

投稿: たけ14 | 2005.10.09 19:58

初めまして。
トラックバックを以前打たせてもらったのですが、
大変興味深い内容なので
ブックマークさせて頂きました。

ブログで文章が上達するかしないか・・・ですか・・・

私の場合は考えを整理する道具として
使っているという意識がありますが、
続けてみて思ったのは、
ブログに書くということによって
常に何か分析したり、考察したりという
思考力のトレーニングになっているということです。

文章力は・・・・・
読書量が大きく影響しているんじゃないですかね?

表現しようと思ったら、その内側に多くの言葉を用意していないと深みは出ないと思うので・・・・

なので、文章力は書くことで多少うまくなるとおもうけど、基礎には読書量が必要ではないかと・・・

2ちゃん語も、ビジネス用語も、
私の場合は言葉の豊かさ・・・・につながると思うので、
どっちも大事だと思っているんですけど。

でも・・・2ちゃん語にはちょっとついていけないものが・・・(汗

投稿: Vanessa | 2005.10.10 20:26

>ウィルさん
そうなんですよ。いつも同じ対象に向かって書いていると、他の対象に向かって書くときは「変換」が発生してしまい、書きにくく感じてしまうことがあったのです。あー、私よりうまく説明されちゃいました^^;

>たけ14さん
数万人に読んでもらいたいところですが、確かに「多くの人に」読んでもらえる文章を書くというのはすごいと思いますね。いずれ書くつもりでいますが、ブログの文章の場合は「対象」だけでなく「距離」も重要になってくると思ってます。

>Vanessaさん
ブログを考えを整理する道具に使うと、自分(の立ち位置)を理解したり、自分の思考の癖がわかってくるんじゃないかと思います。同様に文章を書いていると書き方の癖がついちゃうかな~と思ったのが今回の記事です。
読書量と文章力。他の人の文章を読むということは、表現の幅が広がりますね。

投稿: まなめ | 2005.10.10 23:58

>>ブログは文章力を上げるとは限らない

>>ブログは文章力を上げるためのツールではありません。
 しかし、ブログで文章力を上げることもできると思います。

タイトルがこれで、締め方がこれですか?
これを書いてる本人の文章力が向上してないにもかかわらず、この文章の締め方は矛盾してないですか?

あんまり無責任なことを言わない方がいいですよ。
第一、文章力の向上は、全て本人の努力次第です。
表現力の弱さは、文章を書いている本人の語彙の少なさが原因だと思います。

(笑)や、2ch語しか使わなかったのも本人の責任です。
今でこそ、正しい日本語を使おうと心がけているかもしれませんが、何故最初から出来なかったのでしょう?

それは、あなたがまともな本(あるいは小説)を読んでいなかったからです。
正しい日本語が分かっていなかった、あなたのような方がこんなこといっても、全く説得力はありません。

自分の立場を考えてから、物事をいってください。

投稿: 博仁 | 2005.10.11 17:01

>博仁さん
題名と結論は合ってると思って書きましたが、伝わらなかったのなら私の力不足です。「必ずAであるとは限らない」と「しかし、Aである可能性もある」という、数学で言う「NOT ANY=Exist」の意味です。

「これは私が体験したお話です」と書いたとおり、当時の私は全く本を読まない人でした。自分の実力不足の反省のためにも、このような文章を残させてください。宜しくお願いします。

投稿: まなめ | 2005.10.11 22:36

うわ…自分でも無意識のうちに(笑)とか使ってたなぁ…。
少し注意しないと…。

投稿: ハッチン | 2005.10.12 02:40

こんばんは、お邪魔致します。
なんだか色々考えさせられて、頭の中で粘土をこねくり回しております。

文章力にも、「分かり易さ」を指向する整理系の文章力と、「表現の多彩さ」を指向する装飾系の文章力がありますよね。ブログを書くのに重要なのはどちらかというと前者でしょうか。どちらを意識されてましたか?

あと、余計なつけたしの様な気もしますが、批判の為の批判はあまり気にされない方がいいと思いますですよ。お疲れ様です。

投稿: しんざき | 2005.10.12 23:12

このエントリ、何かが引っかかるんですわ。批判とか反論とかじゃなくて。
ちょっと時間おいてからTBするかもしれない。

投稿: S嬢 | 2005.10.12 23:31

はじめまして。とても気になるエントリーでしたので書き込みさせていただきます。長くなって申し訳ないのですが、よろしくお願いします。

自分ごとでいうと、そもそも2ちゃん語や顔文字、(笑)などの表現すら好きではないんですよ。理由は簡単で、「安易だから」です。ネット上で文章を書くことが普及する以前から文章を書いてる人、つまりある年代より上の人間にはそう思ってる人が多いと思うんですね。

なにがいいたいかと言うと。このエントリのタイトルは「ブログは文章力を上げるとは限らない」ですよね。センセーショナルという意味では素晴らしいタイトルだと思うのですが、「ブログが~」という部分は本質とずれると思うんです。ブログ云々の問題ではなく、本質としては「手書きでは表現できないような文ばかり書いていても文章力は上がるとは限らない」なのではないでしょうか。ブログだからとかネット上だからとかいうのではなく、純粋に「文章を書いてる」と意識して書くのがポイントなんじゃないかと思います。


投稿: G.GIVEN | 2005.10.13 02:51

こんにちは。

わたしも 自分の文章が気になっていたところです。
語尾に v(^o^)v とかつけるのがくせになっていると それがついてないと 怒ってるみたいに見えてきて つい 気弱になって v(^o^)v とつけてしまう。

これじゃ まずい と思って 語尾を ☆ にして しばらくは良かったんですが 最近 また 「。」のかわりに「☆」をつけないと もしかして 怒ってる様に見られたら困るわ みたいな感じになってきて。。。

普通の日本語 目指します。。

投稿: ようこ | 2005.10.13 05:50

こんばんわ。ここまでの流れを踏まえて、少し書かせてください。

私は、言葉を省略できることは、日本語の良いところであり、文化の1つだと考えています。
そして、略語や(2ちゃん語をジャンルで呼ぶとすれば)俗語を使うことが、イコール文章力の低さだと言ってしまうのは、(多少過激な表現ではあるが)日本語を使った表現の良さを無視していないかと思います?

(笑)も記号と漢字1文字で、長々と説明しなくてもわかってもらえるということは、それだけ効率が良くなっているということです。
そして、そこで空いたスペースに、さらなる情報を追加することができる。
文章表現として、文章に含める情報量を増やすことができるわけです。
これは、文章表現に必要な要素ではないでしょうか?

文章で表現するときには、常に表現することが許されるスペースが制限されているものです。
それは、書くことができるスペースの制限でもあり、読者が読もうとする文章量という制限でもあるでしょう。

文章力を考えるのであれば、もっと総合的な表現というところから考えるべきではないかと思います。

長文となりましたが、読んでいただいたてありがとうございました。

投稿: 石川べーた | 2005.10.14 00:50

本当の多くの人から、自分の考えを教えていただきありがとうございました。

>G.GIVENさん
「安易だから」という表現は非常に適切だと思いました。私も、安易な表現に頼りすぎて、手書きでの文章力が落ちたと実感してのエントリでした。

>ハッチンさん、ようこさん
語尾に顔文字がないと落ち着かなくなってくるのは初期症状ですよね。いざというときに、顔文字無しで書くのが非常に大変にならないよう、私は少しずつ顔文字に頼らないよう努力しました。まだまだ、つい使ってしまうのですが…

>石川べーたさん
数々のトラックバックと共に一番思ったのは、正しい日本語=文章力とは限らないということでした。これを表現力と捕らえる人もいました。私自身は文章力=誰にでも通じる言葉だけで表現しきれる能力と思って書いたのですが、皆とその部分で違いがありました。枠が大きすぎたのでしょうか。もう少し考え直してみることにします。

>しんざきさん
整理系と装飾系という分類はうまいなーって思いました。今回の場合は、「誰にでも通じる文章」ということを大前提で書きました。その中には「誰にでも通じつつ分かりやすさ」と「誰にも理解できる上手な装飾」の両方を意識していたことも事実です。小説を意識した部分もちょっとあります(小説ネタも書き途中だったり)

投稿: まなめ | 2005.10.16 23:55

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