自分のブログの付加価値を上げる方法 前編
ときどき、実名ブロガーをうらやましく思う。
実名・匿名論が流行った頃、実名ブログのメディア力と匿名ブログのメディア力の比較しか考えていなかった。この件については、私はどちらも同じメディア力だと思っている。しかし、逆の発想をすると実名ブロガーの方が圧倒的に利点が多い。ブログと個人が結びつくことで、個人に対して信用という付加価値を高めることができるのだ。これについては、「CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:Blogは個人が自分の信用を作るための舞台装置」を読んでもらいたい。例え実名でなくても、個人とブログの結びつきを知っている人ならば、顔を合わせていなくても、相手がどのようなことをしているのか、どのようなことに興味を持っているのか、どのような考えを持っているのかが理解でき、そこに距離という壁がなくなる。なんてうらやましいんだ!
さて、ブログには個人の付加価値を上げることができることはわかった。では、ブログ自体も何かによって付加価値を上げることはできないだろうか。
その方法の一つとして、Muibrog: ソーシャルブックマークの使い方に関する考察にてソーシャルブックマークをブロガー自身の興味の矛先を示すためのツールとして使えないだろうかと述べている。
ブログを運営していて、1日に取り上げられる話題などたかだか知れている。 羅列型のニュースサイトならともかくもブログであればなおさらだ。 そこで、ソーシャルブックマークを気になった話題を放り投げておく倉庫として用いてはどうか。こうすることで、サイトの補足説明としての機能を期待している。 量的な制限をどうして設けてしまうブログと違ってソーシャルブックマークでは量的な制限はほとんど受けることがない。 気になったものを片っ端から取り込んでおくことで、サイトには現れない管理者が興味を持つベクトルを示すことができるのではないだろうか?
ブログでは管理者に興味の対象があることが多いのではないかと思う。 閲覧者と管理者をつなげるという意味では優れたコミュニケーションツールとなる可能性があると思う。
私も同感である。あえて記事にするまでもないようなことや、ブログとは方向性が違えど自分の好みの記事をブックマークし、それを見せることで管理人の興味を示すことができると思うし、そのような使われ方をされるようになって欲しい。そのための課題を3つ挙げよう。
1.ソーシャルブックマークを興味の方向を示すために使っているか
IT用語辞典 e-Wordsによると、「ソーシャルブックマークは単純なオンラインブックマークサービスとは異なり、多くのユーザでブックマークを共有し、分類や人気度、コメント、解説などの情報を付加していくことに主眼が置かれる」とある通り、ブックマーク同士で情報を共有するために使われることが多い。もちろんブックマークする情報に関しては興味があるからブックマークするものであるが、元々ブックマークというものはオープンにするものではなかったため、自分の興味を他の人に見せるために使っている人がどれだけいるのだろうか。
2.ブログとソーシャルブックマークを結び付けているか
ソーシャルブックマークを他人に見せるとなった場合、システム上容易に他人のブックマークを取り込めるために単体で価値を発揮することは難しいのではないかと思う。むしろ「見せる」という点においては、ブログなどにRSSで取り込んでこそ力を発揮するものではないかと思う。
3.読者はソーシャルブックマークをそのように見てくれているか
最大の問題はココである。もしブログに自分のブックマークを取り込んだ場合、それを“管理人の興味”として見てくれるだろうか。見てもらうためには表現しなくてはならない。どのように表現をしたら伝わるだろうか。
非常に良いブログを見つけた際、そのブログに興味を持つ。このブログの管理人はどんな人なのだろうか。その興味の一つに「この人は普段はどのようなニュースを見ているのだろうか」という欲求もあるだろう。このようなアウトプットを出す人はどのようなインプットを得ているのだろうか。同じインプットから自分にはどのようなアウトプットが出せるだろうか。私には興味の尽きないことです。
“ブログ”があるということは、それを書いた“人”がいるわけです。ゆえに、“ブログ”に興味を持つということは“人”に興味を持つということであり、その“人”が興味を持ったコトにも興味を持ってもおかしくないのです。Muibrog: ソーシャルブックマークの使い方に関する考察においては、ソーシャルブックマークの有効な使い方の一つとしてあげていましたが、私はブロガーの情報のアウトプットの一つとして使えると思います。
<まとめ>
自分のブログの付加価値を上げるために、
アウトプットを増やしてみよう。
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