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住みやすい世界

インターネットは小さな世界の集合体である。例えば自分の仲間内だけの世界、例えば同じ趣味を持つ人が集まった世界、例えば単にリンクで繋がっただけの世界。決して一つの大きな世界ではない。むしろ、サイトひとつひとつが世界とさえ言えるかもしれない。そしてそのひとつひとつのサイトがまた、別のいくつもの世界に属している。

それぞれの世界ごとにルールが存在する。例えばトラックバック一つをとっても、引用時にしかトラックバックをしない世界があれば、同じことが書かれていればトラックバックを送る世界もあり、お返しトラックバックを送る世界もある。私はどれが良くてどれが悪いとは言わないが、世界ごとに異なる文化が存在することを理解し、自分の世界の文化が他の世界でも通用するとは限らないことを理解してもらいたい。

では、住みやすい世界とはどんな世界だろうか。

私は、身近な人たちだけで集まった他の世界との繋がりがほとんどない世界が最も住みやすいと思う。自分たちだけが世界の住人で、自分たちだけがルールブックで、知らない人からは決して干渉されることがない。

しかし、インターネットにそんな世界などほとんど存在しない。ネット上に公開しているという時点で、どこからでも参照が可能であり、パスワード等で制限をかけていない限り誰もが参照可能なのである。このように考えると、リンクは世界を繋げるためのパイプでありながら、他の世界からの侵入を可能にするセキュリティホールでもあるのだろう。つまり、アクセス数を増やすことは、世界を広げると同時に、今までの世界を壊す意味も同梱されているのかもしれない。

では、ネット上で大きなアクセスを呼ぶ要因を考えてみる。今までは個人ニュースサイトがその筆頭であった(私の中では)が、今ははてなブックマークなどのソーシャルブックマークも十分にその要因になるうる。この2つの大きな違いは、ニュースサイトで紹介する場合は自サイトの読者の傾向などからどの程度に伝わるかが想定できるが、はてブの場合はその範囲が想像つかない。少し人が集まれば注目のエントリになり、さらに人が人を呼ぶ。しかし、多くのはてブユーザはその影響力を知らずに使っていると思う。

このエントリは、自分の世界を広げると痛い目にあう可能性があるから自分の世界にひきこもれ!と言っているわけではありません。むしろ、インターネット上に公開しているた時点で大海原に飛び込んだみたいなものです。だったら、ささいな反論で怒ることなく、その一つ一つの波を乗り越えることで大きくなってみようではありませんか!!

サイトを持つ大半の人がアクセス数を増やしたいと、一度は思ったことがあるでしょう。多くの人に読んでもらうことで、自分の世界を広げることができるのです。それなのに、ちょっと反論をされただけでまるで自分自身を完全否定されたかのように反論に反論を重ねる人をときどき目にします。

「あなたは本当に世界を広げたかったのですか?」
「はい。もっと多くの人に共感して欲しかったんです!」
「つまり、今の世界をそのままの形で大きくさせたかったということですね?」
「はい。」
「しかし、あなたのすべてに対して共感してくれると思いますか?時間がたてば心変わりしてしまう人もいるでしょう。」
「そ、それは…。では、そんなときはどうしたらいいんですかっ!?」
「成長させてみたらどうですか?

     『あなた』という『世界』を。」

<まとめ>
 世界を広げることだけでなく、
 世界を成長させることを考えよう。


x軸からy軸へ。
住みやすい世界を探すことから、住みやすい世界を作ることへ。
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