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ANDの視点、ORの視点

 A AND B AND C:AかつBかつC(A ∩ B ∩ C)
 A OR B OR C:AまたはBまたはC(A ∪ B ∪ C)

数学が苦手という人は、こんな集合論は記号見ただけで嫌かもしれません。しかし、集合論のような抽象的な考え方は見方一つ変えれば意外と日常的に使っているものなのです。例えば上記のようなものも、Aが正しいかBが正しいかCが正しいか全部確認しなくても以下のように考えれば、より早く理解することができるでしょう。

 A AND B AND C:A,B,Cのうちどれか一つ違ったら当てはまらない
 A OR B OR C:A,B,Cのうちどれか一つ正しかったら当てはまる

このように「どれか一つ」という考え方をすることができれば、たった一つの例外を見つけるだけで、またはたった一つ当てはまるものを見つけるだけで結果がわかるでしょう。

さて本題。あなたはANDの視点とORの視点、どちらの考え方をしていますか?

あるものを評価する際に、一つでも嫌な部分があったら全体を否定しちゃいますか?
それとも、一つでも気に入った部分があったらすべてを受け入れてしまいますか?

もちろん、正しい答えは「臨機応変」なんですけど、ことインターネットに関してはANDの視点で見られることが多いですね。インターネットを使うことに対して、とっても便利なのに信頼性が低いからというだけの理由で拒否されることがあったり、例えば私の開発の現場でもフリーソフトを使えばいいのに、もし結果が違っていたら保障してくれる人がいないというだけで一から同一機能のソフトを作ることになったり。なんかインターネットは嫌われ者みたいです。

この視点については、他を評価する際に思ったのです。自分がひいきしているものに対しては何か一つ評価できるものがあるとそこを大きく評価してしまい、逆に、自分が嫌いだと思っているものに対しては、他が充分に及第点であるにもかかわらずたった一つ気に入らないところがあるとそれを受け付けることができなかったりします。当然、得手不得手でしきいを上げ下げするのは誰しもがやることですが、本当は常に「良いと思った要素」「悪いと思った要素」を公平に抽出し、評価するのが良いのかなって思いました。

<まとめ>
 色眼鏡をつけたまま、全体から一つだけの要素で良し悪しを決めるのではなく、自分にとって本当に評価すべき要素を取り出してから、それらについての良し悪しを判断しよう。

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