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目を合わせなくても会話ができることの利点

目を合わせて会話ができない人達の続き。

100人のブロガーがいれば、一人くらいは素晴らしいブログを作るだろう。
一人が100個の記事を書けば、一つくらいは素晴らしい記事を書くだろう。

これがウェブにおける悲しい前提。
ウェブにおける質の前提は量なのである。

ゆえに、ウェブに登場するサービスは「情報の母数を増やすサービス」と「膨大な情報から良い情報を扱うサービス」が多い。

そう考えると前回のエントリは違って見えてきませんか?

ツールの存在が私たちを引っ込み思案にさせてしまったのではない。
引っ込み思案だった私たちを、ツール達が引き出してくれていたのだ!

確かに、メールと掲示板しかなかった頃、管理人に意見や感想を伝えることは直接コミュニケーションをしなくてはならないという勇気が必要だった。しかし、はてブのように相手のサイトに直接残らないようなツールが登場することによってその敷居がだいぶ低くなったのである。今までは書きにくかったことも本音で書くことができたり、今まではコメント書く勇気さえなかった人もはてブというツールで「書く」というひとつステップの高い所にたどり着くことができるのではないかと。

このようなツールは、コミュニケーションの距離を遠ざけたのではなく、コミュニケーションに段階を作っただけである。それによって、今まではコメントを書く勇気がなかった人が、少しずつでも書くようになってくれたら良いなと思う。そうして、ネット上に言葉を残す人が一人でも多く、一回でも多くなれば、ウェブ全体の質も上がるのかもしれない。

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 所謂ホームページがあり、まだブログが無かった頃には、その管理人とのコミュニケーションを取る手段は、メールと掲示板(とチャット)ぐらいしか無かった。 [続きを読む]

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