大手ニュースサイトで紹介されたニュースを、弱小ニュースサイトで取り上げる価値はあるのか
こんなタイトルの記事が昔あったような気がしたが、元記事を探し出せなかったので自分で書いてみる。
その記事を書いたあるニュースサイト管理人は、「カトゆー家断絶で取り上げられたニュースは取り上げない」と言っていた。私はその言葉に対して、それはカトゆーさんにとっては非常に有用なニュースサイトですね、とコメントした記憶がある。だって、そこには自分のサイトでまだ掲載していないニュースしかないので、情報収集に無駄がなくなるのである。
大手ニュースサイトで取り上げたニュースは取り上げないと考える人の気持ちを考えてみる。
弱小サイトを見ている人は、大手サイトも見ているに違いないという前提があるのではないか。だとしたら、大きな勘違いだろう。しかし、中にいるとそう感じてしまう気持ちも分からなくもない。自分もニュースサイトをやっていると、大手サイトを巡るのは当然とさえ思ってしまうときがあった。しかし、数ある大手サイトでもジャンルが違えば名前も聞いたことないサイトもあるし、特にニュースサイト管理人以外の人は、良いニュースがあるサイトよりも自分に合ったサイトを選ぶのではないだろうか。
ある大手サイトには紹介されていないニュースばかりを扱うことで、大手サイトの読者がプラスアルファの補完のためにそのサイトを見て欲しいのだろうか。最初の壁は、知ってもらうことだろう。そのサイトの存在、そして特定の大手サイトで紹介されていないニュースだけを紹介していること。この2つを知ってもらわないことには始まらない。しかし、知ったからといって巡回に入れてもらえるだろうか。大手だから読者が多いのではない。多くの読者をひきつけるサイトだから大手なのだ。確かに、そういうこだわりは個性にはなるけれど、読者に気に入られなくては巡回に入れてもらえないだろう。
大手で紹介されたニュースには多くのアクセス数が発生する。要するに、それだけ多くの人がそのニュースを見ているということである。ここで2つの考え方がある。
1.多くの人が知っているニュースは、ニュースとしての価値が低い
2.多くの人が知っているニュースは、ニュースとしての価値が高い
結局はここにたどり着くだろう。おそらく、大手で紹介されたニュースをわざわざ自分で紹介する意味はないと考えている人は、前者のように思っているのではないだろうか。ニュースサイトを運営する側としては速報性も価値の一つと思うようになり、well-known ニュースにはその分の価値が喪失したかのように感じてしまう。しかし、逆にはてなブックマークの人気エントリーのように、多くの人が興味を持ったニュースこそ価値があるものとして順列付けているサイトもある。
どちらも一長一短だが、私は“個人”ニュースサイトは管理人個人の興味を羅列する場所だと思っているので、例え大手サイトが紹介したニュースでも、自分が好きなことや一押ししたいもの、コメントを付けたい記事は紹介していくべきだと思う。自分で紹介したいニュースを、大手サイトが紹介したからという理由であきらめるのはもったいないと思いませんか?
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