Google依存症に注意
グーグル革命の衝撃を見て。
一番印象に残ったのは、携帯電話のブログからのAdsence収入で月収90万円を稼いでいた21歳の青年のことだった。彼の人生は Google が変えた。多大な広告収入により高級マンションで優雅な暮らしをすることを可能にし、彼は大学を辞め、仕事を探す気もないようだった。
本当にそれで良いのだろうか。
彼がアフィリエイトだけで生活しているのがもったいなくて仕方がない。ギャンブル畑で育った私としては、お金を稼ぐには1に胴元、2に予想屋、3が実際に券を買う人だ。これをアフィリエイトに当てはめると、胴元はGoogleであり、アフィリエイターは券を買う人になる。どうして彼はそこで満足してしまうのだ。確かにアフィリエイトは損をすることはないけれど、何か一つで収入が不安定になることだってあるだろう。株だったら、儲けたら儲けた話を書籍化して回収するまでが一つのストーリーだと思う。アフィリエイトだって、儲け方を売るとか、SEO企業を立ち上げるとかすればいいのに。
まぁ、そんなのは些細なこと。
彼、リスク管理は大丈夫なのか?さすがに Google からの広告収入のみではないだろうけど、大半が Google に依存してしまった場合、もし突然 Google から自分のサイトが消えてしまった場合どうするのだろうか。あるいは、今は考えにくいけれど、ライブドアショックのような事件が Google に起きてしまったら…。悪い意味で、彼の人生は Google に変えられてしまうだろう。リスク分散の意味でも、複数の企業の広告からそれぞれ生活できるだけの収入を得られるようにし、複数のブログを持つべきである。
確かに、一つの企業に勤めることだってリスク集中だけれど、企業での経験は転職には不利ではない。逆にアフィリエイターとして生活してきた人は、そのスキルを活かせるような企業に就職できるかが心配に思う。日本のフリーター・ニート問題ではないけれど、アフィリエイターで生活できる夢を見てしまった者が、失敗した先を考えると非常に怖いように思った。
アフィリエイトで生計を立てるならば最低限のリスク管理と未来設計を。以前、個人ニュースサイト管理人の就職活動という記事を書いたけれど、ネット上での活動が就職活動でどれほどまで活きるのだろうか。興味はあり、期待をしたい分野である。
「グーグル革命の衝撃~あなたの人生を“検索”が変える~」
グーグルによって、人生が変わるのは良い。
だが、グーグルに人生を変えられないようにはしておいて欲しい。
関連サイト:グーグルは今のままでは日本人の人生を変えることはできない - GIGAZINE
はてなブックマークに追加
はてなブックマークのコメントを参照
文藝春秋
売り上げランキング: 569
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
あの番組を見ていて思ったのは「Googleに寄生して生きている人は醜いなあ」ということです。醜いというか、馬鹿馬鹿しい。
Googleというのは革新の企業じゃないですか(最近ちょっと違ってきてるけど)その企業が作った仕組みを「土台」にして生計を立てる、というのはつまり、革新し続ける企業が作った仕組みを「不変の物」として生活する、ということで、僕からすればナンセンスです。
インチキ臭いSEOの会社なんか出てましたけど、あれもただのいたちごっこだし。SEOっていうのは究極は「検索で来た人にどれだけ満足してもらうか」でしょう、Googleの考えるSEOは少なくともそうだと思います。
なんというか、地に足の着いていない人たちだなあ、と思って見ていました。
投稿: LSTY | 2007.01.23 08:34
>SEOっていうのは究極は「検索で来た人にどれだけ満足してもらうか」
この考え、良いですね。今のSEOは検索エンジンに良く見られるのはどうしたら良いかしか考えていないですからね。実際に見るのは人間なのに。彼らとしては、まずは検索エンジンに評価してもらえないと人にも見てもらえないと言いたいのでしょうが、Googleは人が評価しているサイトを評価するように組まれているのに。矛盾がぐるぐるしています。
投稿: まなめ | 2007.01.23 23:21
いですね。今のSEOは検索エンジンに良く見られるのはどうしたら良いかしか考えていないですからね。実際に見るのは人間なのに。彼らとしては、まずは検索エンジンに評価してもらえないと人にも見てもらえないと言いたいのでしょうが、Googleは人が評価しているサイトを評価するように
投稿: authenticjordans | 2011.06.17 09:29