サラリーマンはオンリーワンになるべきではない
今年は仕事の話を書くことが多い気がする。
きっかけは先日同様、ksh Days - プログラマのスキルレベルに依存しない体制ができたらプログラマはいらないような気がする件についてより。
「アレについてはやつにまかせておけば心配ない」と思われる人になって欲しい。
実にその通りである。
勘違いして受け止めてる人がでないよう、少々追記しておく。
○ アレについてはやつにまかせておけば心配ない
× アレはやつにしかできない
プログラマはオンリーワンにはなるべきでないと思う。
まず、代替不可能となってしまう。もし他の仕事に追われていても、自分しかできない仕事が発生してしまったら、自分しかできないという理由でそれをやらなくてはならない。もし他の人もできるのならば、代替可能なメンバーのうち手のあいているメンバーに仕事を振ることができるだろう。例え緊急のトラブルが発生しても、一人がずっと対応するのではなく当番制を布くことができるというものだ。
そして最も大きな理由は、品質が下がってしまうということだ。オンリーワンであるためにレビューができない。もし間違っていても誰も指摘ができないためにレビューの意味がなく、また、もし間違った知識で覚えていたりしたら本人ですら決して間違いに気づくことはできない。思い込みのバグは第三者の目以外では取ることは難しく、例えどんなに優秀な人でも一人にすべてをまかせることは良い品質を得ることができない。
また、これはプログラマだけでなくサラリーマン全体において当てはまると思う。企業という集団の中で仕事をするためには、個人にリスクを集中させてしまうのは良くないだろう。企業においてプレゼンテーション力やコミュニケーション力を求められることが多い理由は、新しいことを覚えたらまずノウハウを展開する重要さを把握していて、そのためには専門能力以上にそのような能力が必要だからであろう。
サラリーマンは代替可能であるべきだ。
管理者から見ても、担当から見ても。
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上記を元に「優秀なサラリーマン」を考えてみたら以下のようになった。
これは優秀なサラリーマンと言えるだろうか。
これはアナタの理想とするサラリーマンだろうか。
1.仕事をまかせられる分野が幅広い人
2.仕事の品質やスピードが優れている人
3.新しい技術や知識を持ち込むことができる人
4.その技術や知識を多くの人と共有できる人
5.各メンバーの上記スキルを把握して、仕事を割り振ることができる人
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コメント
>上記を元に「優秀なサラリーマン」を考えてみたら以下のようになった。
ちゃちゃ入れて済みません。
でも そんな能力ある人はサラリーマンなんてやってませんよね
投稿: elements | 2007.01.14 05:09
>そんな能力ある人はサラリーマンなんてやってませんよね
素晴らしいツッコミw
ただ、サラリーマンとしては超優秀でも、起業家としては不向きだったりするじゃないですか。こんな人が何に向いているのかが難しいですね。
投稿: まなめ | 2007.01.14 12:59
>でも そんな能力ある人はサラリーマンなんてやってませんよね
経営者に必要な才能と、サラリーマンに必要な才能は別ですね。
投稿: 鉄馬 | 2007.01.14 18:08