Google のライバルは Yahoo! ではなかった
ブログ界が、「グーグル革命の衝撃~あなたの人生を“検索”が変える~」の感想で賑わっていますね。私も書きましたが、多くの感想を見て思ったことがあります。
Google の日本進出における最大の障壁はマスコミなんじゃないか、と。
ある程度ウェブ界に住んでいる人間だったら、Yahoo! より Google を使う人の方が多いと思うのです。にもかかわらず、日本においては、Google は Yahoo! に勝てない。世界中でシェアで圧勝している Google がどうして日本では勝てないのだろうか。
そうえいば先週盛り上がった、あるあるの番組捏造問題。「あるある捏造事件」に、ネットの無力さを思うにある通り、ネット上では数多くの警告があったにもかかわらず、テレビの威力の前では完全に無力だった。
あぁ、これか。
日本では、まだネットはテレビに勝ってないんだな。
なぜGoogleは今まであらゆるメディアの長期取材を受け付けなかったのに、NHKの取材は受けたのか?
(グーグルは今のままでは日本人の人生を変えることはできない - GIGAZINE)
日本では圧倒的シェアを誇る Yahoo! に対抗するため、知名度を上げる必要があったからという GIGAZINE の考えは、間違っていないと思う。それでも、長期取材まで許可してテレビで放映した理由は、日本におけるテレビの影響力の強さにあると思う。その影響力の強さといったら、納豆食べればダイエットできる!と言えば、全国のスーパーから納豆が消えるほどだ。
マスコミはネットに対して Win-Lose の戦略を取っているように思えるところがある。要するに、自分が勝つためには相手が負けなければならないと考えているのではないだろうか、と。もちろんすべてがそうであるとは言わないけれど、やたらと2ちゃんねるを叩いたり、やたらとインターネットの怖さを訴えたり。もちろん、ネットには影の部分も多い。しかし、それ以上に秘めているものの大きさに、どうして目を向けない人が多いのだろうか。教育では、あれだけ個性の時代と言い、苦手な部分を克服するよりも長所を伸ばそうと言っているのに…。
マスコミはネットのイメージを下げようとしているのではないか。こう考えてしまうと、Google の日本進出における最大の敵はテレビ(マスコミ)なんだなって思える。だから、今一番影響力を持つテレビで、あえて Google だけで生活している人を見せたのではないだろうか。いつか我々が日本でもこのような生活ができるようにしてあげますよ、というメッセージを込めて。
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