ランキングがまとめサイトの時代を作るのか
sirouto2さんがまとめブロガー宣言をしてから、はてな界隈ではまとめ論ブームですが、まだアレコレ言うには時期尚早かな(と言いつつも、私も書いているわけですが)。今月のアクセス報告やアフィ実績が上がってから、本人の残す言葉に耳を傾けたいものです。
ただ、全体的に批判が多いのがおもしろいですね。GIGAZINE のはてブ衆愚論が盛り上がった頃と同じ雰囲気を感じるよ。GIGAZINE をブクマしたら負けかと思った当時と、まとめサイトをブクマしたら負けかと思える雰囲気。それでも、GIGAZINE の人気は落ちることはなく、おそらくまとめサイトも人気を継続していくのでしょう。
こんな議論ができるのはまなざしの快楽 - ランキングという化け物を乗りこなすことができるのだろうかにある通り、はてなブックマークとそのランキングの導入が発端になっているというのが確かだと思います。ランキングというのは残酷で、例えばSEOでもそうですが、上位にいることに価値を見出してしまったら、中身を二の次にしてでもランキングの上位にあがる方法(手段)ばかりを追い求めてしまう人がでてきてしまうのです。それによってランキング最適化されたサイトばかりが上位に並びランキングそのものの価値が下がってしまうという事態になってしまいます。
はてブだって、ブックマークするときの心理を考えれば、あるいは過去の実績を分析すればどのようなエントリがブクマされやすいかが分かるでしょう。そうなれば SBO(ソフトバンク0円 Social Bookmark Optimization)は難しくありません。今回批判的な意見が多いのは、このまとめサイト宣言かなぁって思ってます。私自身、ランキングサイトを腐らせるあからさまなSEOが嫌いでこんな記事を書いたように、他の人もあからさまなSBOにホッテントリの危機を感じた、とまでは思わなくても驚いたのではないでしょうか。
少し話はズレちゃうけれど、私も以前は誰彼かまらず「ニュースサイトやろうよ」って声をかけていたんだけれど、最近は言わなくなったんだ。それは、何人かのブログ書きがニュースサイトの楽しさに溺れてしまって、自分で書くことをしなくなったときにショックを受けたんだ。もちろん、ブログにもニュースサイトにもまとめサイトにだって、ただやるだけなら誰でもできるけれど、良いものを出し続けるにはそれぞれ異なった才能が必要で、やってみなきゃ何に向いてるか分からないというのもわかる。でもね、私はニュースサイトをやっていて、個人の意見を読んで取り上げるのが好きな一人として、一番ショックなのは良い書き手を失うことなんですよ。ましてやsirouto2さんのような良い記事を書き続けてきた実績のある人だったら止めたくなるのが人情というものでしょう。
でも、せっかくやるなら極めて欲しいかな。以前、個人ニュースサイトの次の時代を担うのはまとめサイトになると書いたし、大手サイトの作り方の基準で見るなら、まとめサイトは検索サイトの結果からノイズをり除いたサイトになるのかな。それに、批判が多いって事実こそ、そこにあるものの大きさが伺えるってものですね。
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コメント
トラックバックありがとうございます。トラバ先でも書きましたが、ランキング流行りは情報化社会の宿命で、ブログ界隈にかぎったことではないと思います。その批判は、古くは60年代?の「ロックの魂を売るな!」という安易な大衆主義批判からつながるように思いますので、いまさらという感じはします。
それよりも、個人的にはブログの可能性とはなにかに興味があります。いまの感じでは、ブログは保守的で、2ちゃんねるの方がラディカルなのかな、と思って少し悲しい感じがします。
投稿: pikarrr | 2007.03.09 16:33