人狼BBS論、再び。
私の天職は潜伏狼だと思っている。ほぼすべての答えを知った上で、自分が吊られないよう村を誘導する。デスノートで言うならライトの立場だ。
私の理想的戦術は、前半は中庸で次第に多弁白へと変わっていくパターン。前半、狼が襲撃をできない間は占い対象に挙がらない事に全力を注ぐ。そのために確保したいのが、多弁イメージにもなりうる中庸ポジション。ここでは発言数よりも印象を残すように心がける。だから、深夜更新村だったら朝の閑散としている頃(10:00~11:00頃?)に他の人が発言する前に議題回答や意見を長文で5~8連投程度しておく。ここで「長文でしっかりした意見を言う人」という印象を付けられれば後々便利。全く同じ発言でも、他の人の発言に横入りされてしまうとどうも印象が低かったり、他の人が回答を終えた後に回答しても印象が強くならず単なる中庸になってしまう。自分の議題回答より、先に回答した人と後に回答した人の印象の差を振り返ればわかると思う。残りの発言数は、質問に答えたりRPをしたりして存在感を示していれば良いと思う。しかし、発言のタイミングを使いこなせば印象操作が可能であると分かれば分かるほど、人狼BBSにかける時間が増えていってしまい、1日10時間くらいログとにらめっこしていることもしばしば…
また、人狼・狂人・真霊・真占のすべての答えを知っているからといって、誘導はすることは自分を苦しめるだけだと思う。例えばAが狼でBが村人だと分かっているとき、自分から「吊▼B」ともっともらしい理由をつけて、村の総意の元にBを吊ることができたとしても、今日は良かったで終わる。しかし、明日以降にBが人間であることが判明したら次に疑われるのは自分だ。
明日を考えたら、今日誘導することはマイナスになってしまう。では、どうしたら良いのか。私は結論よりも過程に重視させる。「どうしてその人を選んだのか」の理由付けだけはしっかりと伝わるようにする。あとは、誰を占/吊しようとかまわないスタンスで、できるだけ声の大きい人の意見に落ち着くように持って行く。決して後追いでなく誘導でもなく、自分は自分の意見を主張したまま、そこに落ち着かせる。あるいは、自分は真実を主張する。仲間切りとも取られかねないが、もし嘘をついてしまったら、それを肯定するための嘘を次々とつかなくてはならない。そして、自分自身ですら嘘の存在(=人間でないの意)なのだから、狼だと判定されたときにすべてが繋がってしまう。逆に、自分自身が嘘であることを利用して真実しか言わない方が、もし自分が狼と判定されても言い続けてきた真実の真実味がなくなるといったものだ。
人狼BBSのおもしろさの一つであり、一番難しいところ。それは、相手がすべて人間であり(ゲルト除く)常に違う人であるということだろう。初めての人もいれば玄人もいるし、燃えている人もいれば冷めかけている人もいる。印象でしか判断しない人もいれば、すべてのパターンを論理だてて推理する人もいる。だから、私も基本パターンはあっても必ずそれが通用すると思っていないし、常に通用するパターンが存在するとも思っていない。そんなときはまず、現状を受け入れることから始めるのだけれど、その状況で最適な選択は何かよりも、その中で自分という存在が何ができるかだと思う。
ここまで書いて思ったが、私の潜伏狼は守りのスタイルなのか。集団心理の中でだんだん発言力が強くなるゲームにおいて、最悪のケースを避けるにはどうしたら良いか、それを考えながら動いている。自分から動いてとどめを刺すことは、この人さえ吊ってしまえば大丈夫というところまでは温存するし。直前の「限界の上での戦いが一番おもしろい」じゃないけれど、性格が出るレベルにいるってのは非常に良いことなんだろうな。
これほど自分が疑われて、追い込まれるゲームはないと思うよ。
でも、終わったらまたやってみたいって思うんだ。
やり残したことをやるために、再び舞台に上がりたくなるんだ。
すごくつらい舞台だと分かっているのに。
トライ&エラー。
これだよ、ゲームの基本は。
倒されて覚える。
覚えるために倒される。
目標はクリアすることではなく、
パターンを覚えることなんじゃないかな。
ゲームへの欲求って、知的好奇心を満たしたいがためなのかもしれない。
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