個人ニュースサイトとhotentryの違いって何?
| ^^ |Byozine: なぜ「はてぶ」のhotentryに入ってもたいしてアクセスないのか。
hotentryにはいるとだいたい300~500ぐらいのアクセス
対して大手ニュースサイトは2000~3000
hotentryについていくつか述べていこうと思う。
まずは hotentry について軽く説明すると、24時間以内にブックマークされた数が多い順に上位50位までをランキングで表示しているサイトである。ランキングはその日の人気記事の具合にも因るが、だいたい30ブクマでhotentry入りし、200ブクマで1位を争える位置を取れると思う。元記事ではこちらに載ると300~500アクセスほど流れてくると言われているが、実はここに一つ大きな間違いがある。それは hotentry格差社会。当然ながら上位の方がアクセス数が多い。特に、7位と8位、10位と11位の壁は大きく、10位以内は http://b.hatena.ne.jp/ にも掲載され、7位以内になると http://www.hatena.ne.jp/ や http://d.hatena.ne.jp/ にも紹介されるのだ。なので、1位にもなれば 5,000~10,000ものアクセスが発生するでしょう。
参考:『ちよろず。』 - はてなブックマークのトップに載ると、どれくらいのアクセスが来るかを晒してみる
参考:キャズムを超えろ! - はてなブックマーク人気エントリー1位の直接的影響力は4~5千PVしかない
しかし、私のような弱小個人ブロガーの書いた記事では、30ブクマでほってんとり入りするだけで十分に満足。そうすれば100~300アクセス“も”得られますから。元記事では 300~500アクセスと言われていますが、おそらく中間順位あたりのアクセス数でしょうか。私からしたら十分なアクセス数ですけれど、上には上がいて大手個人ニュースサイトと呼ばれるサイトは数千ものアクセス数を送り込んでくるそうです。
そんな個人ニュースサイトと hotentry の違いって何でしょう。
【掲載基準】hotentryは集合知、個人ニュースサイトは管理人の趣味
元記事の結論「アクセスを稼ぎたかったら、個人ニュースサイトを釣ればいい」というのは真実で、個人ニュースサイトだったら管理人ただ一人が気に入る記事を書いても紹介されるでしょう。しかし、hotentryでは数多くの人にブックマークされなくてはなりません。そのため、読者層を広げるがゆえ特定の個人・集団へのメッセージ性が弱いものが多く、まとめサイトのような汎用記事が上位に来ることが多いのが現状です。
掲載基準がアクセス数に及ぼす影響ですが、まずはそのサイト自身のアクセス数の話。個人ニュースサイトの場合、管理人の趣向と自分の趣向が合いさえすれば非常に有用なサイトであるため、読者が付きやすいのです。そのため、サイトの傾向の分かりやすいニュースサイトやすでに大手として君臨しているサイトには固定読者が集まりやすくクリック率も高いです。hotentryの方は、今日どんなニュースがネットで話題になっているかを見るには最適のサイトです。そのため、興味のあるニュースもあれば興味のないニュースばかりのときもあります。では、どちらがアクセス数が多いのか・・・私はhotentryだと思うのですが、どうでしょう。
【読者層】個人ニュースサイトはマニア層、はてブもマニア層
元記事でははてブは一般層と言われていましたが、一般層ははてブやらないそうです。どこまでを一般と捕らえるかの問題ですが。でもやっぱりはてブユーザもマニア層なんです。違いは何かというと、hotentry上で各分野のマニア層が分化されていないが、個人ニュースサイトの方が特定のマニア層に向けての記事が多いというだけでしょう。おかげで、hotentryから自分に合った記事を拾ってくるニュースサイトも増えてきました。
読者層がアクセス数に及ぼす影響は、やはりその属するマニア層の母体でしょう。ゆえに、hotentryも個人ニュースサイトも関係ありません。むしろ、一つの記事で複数の人気マニア層をくすぐるタイトル/記事を書けるブロガーがアクセス数を稼いでいる感じです。
【記事の傾向】個人ニュースサイトは「今」、はてブは「未来」
個人ニュースサイトの管理人は個人ニュースサイトを見ます。はてブユーザもhotentryを見るでしょう。しかし、この2つに相関関係があまりありません…。あちこちの大手ニュースサイトで紹介された記事でも10ブクマもされていないなんてことはザラです。これは、読者層の違いではなく記事の傾向の違いだと思っています。実はこれ、時間軸による違いがあると私は思っていて、はてブはブックマークである以上、あとで読むの文化であり「未来」をあらわしていて、対する個人ニュースサイトでは管理人の「今」をあらわしています。
実はこの違いが私のはてブの使い方にも表れているのですが、ニュースサイト脳である私は記事を紹介することで消化しています。一方、はてブでは「あの記事どこだっけ」と思ったときのために溜め込んでおく使い方をする人が多いのですが、溜め込みすぎてぶくぶく太ってしまい結局辿りつけていないのではないかと心配です。気になったらすぐに消化する癖を付けた方が良いと思うのですがどうでしょう…
記事の傾向がアクセス数に及ぼす影響は、今読むべき記事と後で役に立つだろう記事ではあまり変わらないと思います。しかし、前者はしっかり読まれるのに対して、後者は中身は必要になったら読めばいいやとブックマークだけして軽く読み流されてしまうと思います。
【回転率】hotentryの方が個人ニュースサイトよりも早い
ブックマークはあとで読むの文化ということで、必要になったときに検索して使うために後々でもアクセス数はありそうな気がするのですが、結局は溜め込んではてブデータベースを大きくしているだけが現状のようで。hotentryは24時間以内にブックマークされた数でのランキングサイトであり、自動化されているためどんなに人気記事でも連続で上位に居続けることは難しいです。対して個人ニュースサイトの伝播力は人力であるがゆえ、2日くらいはアクセス数が続くことが多い。
回転率がアクセス数に及ぼす影響は、やはりトップページから消えるとグッとアクセスが落ちるため、個人ニュースサイトの方に分があると思われる。しかし、これはユーザ次第の部分が大きく、そのユーザがどれくらいの間隔でサイトを巡回しているかが重要で、1日1回巡回しているような人は1日1回更新されるサイトが心地よく感じ、常にネットに触れている人は刻々と変化するhotentryの方が合うのではないだろうか。
【コメント】はてブは1ブクマ1コメント、個人ニュースは1コメント。ただし…
元記事には「はてぶは解説がない」とあるけれど、これは逆で、個人ニュースサイトとして一番勝てない部分はコメントの部分だと思ってます。hotentryに入るほどの記事ならば50ブクマされれば、50サイトで紹介されたと同じだけのコメント数がもらえるわけじゃないですか。もちろん、コメント書かない人も多いですけど、コメントのないニュースサイトだって少なくないです。だから、アクセス数は違えど1つのサイトで紹介されるのと1ブクマを同じと数える人もいるでしょう。ただし…
ただし、個人ニュースサイトのコメントには制限がありません。はてブのコメントには100文字ルールがあります。複数行コメントやタグを使ったコメント、関連記事の紹介や、
コメントがアクセス数に及ぼす影響ですが、実はこれがhotentryから直接のアクセス数を減らしている原因だと思っていて、私は記事より先にまずコメントを見ることが多いのです。視点が偏ってしまうからきっと良くない使い方なんだろうけど、やはり反応から入った方が記事が読みやすいのでつい。対してニュースサイトですが、人によって考え方は違うでしょうが、やはりニュースサイトはクリック数を増やして影響力を持つってこそニュースサイトだと思うのですよ。
5つほど挙げてみましたが、結局何が違うんだよと言うとなると Web1.0 と Web2.0 の違いであって、hotentryははてブを利用して作られた産物の一つでしかない。その選出基準が「数」であるゆえ、個を取るか数を取るかで意見が分かれる。どちらが良いかという結論にはならないのだが、この2つの違いから個人ニュースサイトは個人ニュースサイトらしいサイトにすべきなのか2つほど疑問を残しておく。「ネット全体の流行を押さえるのはhotentryで十分なので、個人ニュースサイトは何かの分野に特化すべきなのか」「hotentryが自動化されているがゆえ、個人ニュースサイトは管理人の色を前面に出すべきか」 私は、個人ニュースサイトのライバルは hotentryではなくまとめサイトだと思っているので敵視はしませんが。
さいごに、ブロガーに質問という記事で質問を3つほど挙げてみた。宜しければみなさんの考えをお聞かせください。おもしろい結果が得られたらまた何か書くかもしれません。
<過去に書いた関連記事>
ソーシャルブックマークが個人ニュースサイトに与えた影響
はてブは個人ニュースサイト2.0なのか
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