プロトタイプとしてのブログ
実際に書いてみることで、初めて分かることがある。
プロトタイプというのは試作品という意味である。実際に製品を大量生産する前に、試作品を作ることで、問題点を洗い出すことができる。紙の上であーだこーだ議論するよりも、実際に作ってみた方が、その過程からまたその試作品を見ることで用意に問題点を洗い出すことができるというものだ。そんなプロトタイピング手法はブログに良く似合う。
前回、Yahoo! JAPAN の横幅が変わったことをきっかけに、ウェブサイトの横幅最適サイズはいくつ?という疑問を投げかけた。私は、例えウインドウサイズが1000pixを越えるようになっても、タブブラウザ時代を迎えれば800前後の横幅が最適だと思っていたし、1000pixは大きくて横スクロールバーが邪魔に感じるし、何よりサイズを指定していないはてなは、横幅の大きな画面ではものすごく冗長でかっこわるいと思っていた。
しかし、多くの反応を頂いてそういう見方があるのかと、いかに自分の視野が狭かったのかと気づいた。
まずは、えっけんさんのサイトの横幅に「最適サイズ」はないという記事。これで自分のサイトが他の人のPCでは見え方が違っていたことに気づかされた。私自身、デフォルトの設定をできるだけいじらない上、文字は小さい方が読みやすいと思っているので、こうやって見えているとは思ってもいませんでした。
そして、はてブコメントで最も多かったのは、可変が良いという意見。デフォルト設定を使っているように他のサイト幅をいじったことのない私にはどうやって変えるの?というレベルなのですが、おそらくインターネットユーザの8~9割は何も設定変えずに使ってるライトユーザだと思うのです。はてなでCSS記事がほってんとりの鉄板記事だというのも、はてブで可変が良いという意見が多いところに通じるんですかねー。
最後に、emって良いね。前回の記事はpix指定を前提としただけに、文字数で横幅を決めるのは良いと思う。私の見える世界では、ここも本家も、一行あたり45~50文字という私の中の理想で構成されているけれど、ブラウザの設定や文字サイズの変更によって一行の文字数が変わってきちゃうと読みにくいもんね。
とまあ、デザインは非常に苦手な分野ですが、ちょいとした気づきを記事にすることで、自分の意見を客観的に見たり、他の人の意見を得られたりするところが、プロトタイピング手法に似ているなって思いました。
評価してもらうために見てもらう。見てもらうためにブログに書く。ブログに書くために見てもらうことを意識すること。順番は逆になるけれど、良いプロトタイプは、良い評価を得られるのではないでしょうか?
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