経験値を積むということ
私は料理がへたくそだ。
小さい頃から外食をするという概念なく育ったせいか、一人暮らしを始めてからも毎日自炊している。そんなこともあって料理の話は好きだけれど、自分が料理上手だとは思ったことがない。結局は自分の作れる数少ないメニューをサイクルで回しているだけであり、たまにネットで見たレシピどおりに作ってみるだけである。レシピどおりに作れば、誰が作ってもそれなりにおいしいものができあがるのだ。
毎日作るのはすごいってのはまぁ分かるけれど、それで料理がうまいというのは別の話。これは料理の話だけではないのだけれど、うまい人はなんでそれがそうなるのかを分かっている人なんだと思う。そしてこれから成長する人は、さらに上を目指すために何かにチャレンジしている人なんだと思う。
うまく説明できないので、ドラクエの話をする。
レベルアップというのは突然一気にあがるという点が非常に現実的だと思っている。現実世界でもレベルが上がったと感じたときは、“一つ上のステージ(次元)に来た”と感じることができるだろう。しかし、経験値に限ってはあのモンスターを倒したからいくつというのは現実的ではない。実際は、同じことを繰り返していては慣れるだけでレベルアップはしないものだと思う。
では、現実的にレベルを上げるための経験値とは何か。それは自分の今いるステージの間でぶらすことのできる範囲内で新しいことにチャレンジすることだと思う。ドラクエでは一度上がったステータスは上下はしないが、実際はステージが上がるだけで、そのステージには範囲というものが存在するものだと思う(下図参照)
経験値とは、図のぶれの間で試行錯誤をすることだと思うんだ。常に良いことをやるんじゃない。どうなるか分からないけれど、結果が変化するようなことを試してみる。料理だったら、ここでこの材料を入れたらどうなるだろうかというのを試してみる。その結果が良くなっても悪くなっても、そのチャレンジが経験になるんだと思う。経験とは、自分のいるステージの範囲内でどれだけぶれさせるアクションを起こせたかだと思うんだ。そのチャレンジが多いほど、そしてぶれが大きいほど、次のレベルアップで高いステージに登れるんだと思うのです。
レベルの高い人ほど、このぶれを発生させるためのチャレンジをしていると思いますよ。勉強でも、仕事でも、スポーツでも、遊びでも。どんな結果になるだろう、そんなインプットを今の自分に与えてみませんか?そして、これはまた人のレベルを計るにも良い問いだと思います。今、何にチャレンジしていますか?って、聞いてみてはいかがでしょう。
こんなエントリを書いた日だから、今夜は新しいメニューにチャレンジしようと思う。
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コメント
初めましていつも読ませてもらってる二十歳ニートです
経験を積むためのブレって情熱や体力がないと
起せないですよね
料理に関しては失敗したあと分析して考察して
解決案を提示して周りに意見を求めて
過去の文献を見回す なんてこともあります
冒険してもそれを経験に持っていけるのは
難しいですー
というか情熱がなくなったからニートなんですけどね(笑)
投稿: tatsu | 2008.08.29 04:12