企業は匿名か
大規模開発と小規模開発の違いについて、私が感じたこと。
大規模開発はシステムに依存し、
小規模開発は人に依存する。
私自身、大規模開発にずっと所属しているからこう感じたのかもしれません。最初のうちは、直属上司に管理されていると思ってました。その上司もさらに上の上司に管理されているものだと。確かにボトムアップ的には間違ってないのですが、自分の視点が高くなるにつれ、トップダウンで見るようになると自分がシステムで管理をしようと考えている自分に気づいたのです。
ここまではただの気づきなのですが、この記事を読んで一つの疑問を抱いたのです。
それは、企業は匿名かということ。
この記事には企業の不祥事がいくつも並んでいますが、最初はこれらを一つに並べて良いのかすごく違和感を持ちました。システムとして違法だった不祥事と、ある社員がシステムの規約を破ったがゆえに起きた不祥事の2つに分けるべきだと。ただ、後者も社員をシステムどおりに管理できていなかった上司の管理がなっていないと考えると、これもまたシステムの不祥事になってしまうのですが、規約と運用はやはり違うと思うんです。
人が集まれば、それは企業でなくともシステムは働くと思うのですが、そうなった場合、システムで動いている集団はどのように扱われるのでしょう。通常、企業の不祥事ではシステムの責任者である社長が出てきて謝罪をします。私はそれで問題ないと思っています。むしろ、システムの下でたまたまその作業を手がけたがゆえに名前を出される方が違和感があります。突然、彼がやりましたと言われても、企業が彼に責任を擦り付けたとしか思えません。
だから、私は企業は匿名だとは思いません。システムで人を管理することで、バグをどうやって発生させないかを常日頃考えている私にとって、このプロジェクトでバグが発生したら、そこにバグを取り仕組みを作れなかった私にも責任がある思うわけです。そこでお客さんに、バグを作ってしまったプログラマが謝りに行くのではなく、管理をしていた私が謝りに行くことに何一つ疑問を持っていません。
あるシステムの下で動いている集団があったら、そのリーダーがその集団の名前だと思います。企業だったらそれは代表取締役になると思うのです。だから、私は「匿名の人たちで構成されている大企業」という単語にとても違和感を持ちました。そう思ってしまう気持ちは分かります。むしろ私もずっとそう思っていました。しかし、上の立場を経験することで、私は少しだけ考え方が変わったのです。これ、おかしいでしょうか?
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