ニュースサイト管理人が儲ける方法
大手ニュースサイトMOON CHRONICLEの管理人ミルト氏が「ニュースサイト読本」という同人誌を2007年冬より出している。ネット上では誰よりもニュースサイト論を書いている私ゆえ、当然ながら声をかけられたのですが私が紙の上だからこそ書きたかったことがあり「ニュースサイト管理人が儲ける方法」という題名で良ければ書くと言ったのですが、誌の方向性にそぐわないということでボツをくらって残念。それから一年、ずっとどこかで書きたかったのですがもうめんどくさくなったのでウェブに書いてしまおうと思い立ちました。
そもそも、私はニュースサイトはアフィリエイトで儲けることはできないと思っているんですよ。毎日欠かさず何時間もかけて巡回しているのに、通信費の足しにもならない程度しか入ってこないサイトばかりだと思います。そんなことに時間をかけるならばコンビニでバイトした方が稼げます。それをしないのは、巡回がそして更新が楽しいからに尽きるのですが。
しかし、ニュースサイトというのは(特に羅列型の場合は)その特性上、終着点ではなくハブであるがゆえ滞在時間の短いもの。だから、アクセス数においてもアフィリエイトにおいても、記事を書くブロガーにはかなわないものだと思ってます(それはお前のテクニックが不足なだけだよって人、ぜひ具体的な方法教えてください。その通りに実践します)。でも、良い情報を収集できる人にはそれなりの対価を得て欲しいし、大きなアクセス数を持っていたり、素晴らしい読者をかかえているニュースサイトにも十分な対価を得るべきだと思うわけです。
では、どうしたら良いか。それは非常に簡単なことだと思います。自分の能力を売りにいけば良いだけなんです。当然ですが、これはニュースサイト管理人だけの話じゃないですよね。自分で記事を書いているブロガーや、動画共有サイトに動画を挙げている人、いろんな才能がインターネット上には溢れていますが、きっとすべての人に当てはまると思うのです。
ニュースサイト管理人が売ることのできる能力とは、ニュース収集能力だと思うのです。アクセス数はその能力によって得られた結果にすぎず、アフィリエイトはその結果プラス、アフィリエイトのテクニックによるものだと思います。例えば2ちゃんねるブログの上部にニュースサイトへのリンクを並べるサイトが多いですが、あれもニュースの選択能力を買われてのことで、対価としてアクセス数をもらっているのだと思っています。まさに、最新ニュースのアウトソーシングでしょう。
では、ニュースの収集能力はどこに売れば良いのでしょう。その辺は自分で考えてください。自分に合ったところに売りに行くのがベストです。と、さすがに丸投げでは文句が出そうなので一例を。例えば、メールマガジン。メルマガって案外発信する情報が枯渇しやすく、そんなときのためにアクセントにしやすいニュースを提供するってのは喜ばれるものだと思います。デイリー、あるいは週一回5記事くらい提供みたいな感じで月2万くらいですかね。うーん、ちょっと安いかな?
もちろんこれはニュースサイトの管理人だけでなく、例えばニコニコ動画で自分の動画をあげている人や、ネット上で絵を描いている人などだって同じだと思う。そして単なるブロガーだって、自分の才能に個性があって、ブログという形で実現していれば、その才能を買ってくれる人はいると思うのです。
ネットで儲けるということは、ネット上でのみ儲けるということではない。自分の持っている能力をネット上で実績として実現することで、自分の能力を売り込むきっかけを作ることもできるということ。売ることをしている人にとっては当たり前のことなんだけれど、ついネットが絡むと忘れちゃうんだよね。それを本業にするか副業にするかは個人の判断だけれど、せっかくの才能ですから一度は厳しい世界で評価されてみてはどうでしょう。
<むんくろ頒布リスト>
ニュースサイト読本2008
ニュースサイト読本2008Final
ニュースサイトたん4コマ
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コメント
>「ニュースサイト管理人が儲ける方法」という題名で良ければ書くと言ったのですが、
>誌の方向性にそぐわないということでボツをくらって残念
うーん、やっぱり、アフィリエイトを行っているニュースサイトさんにとって、
アフィリエイト関連の話を持ち込むというのはタブー視されているんですね・・・。
というか、あんまり儲け話に突かれたくないという魂胆が見えたような気がします。
案外、MOON CHRONICLEの中の人も腹黒いですねえ。
投稿: 某ニュースサイター | 2009.05.22 06:58