ツイッターの新デザインが目指すもの
今週ついに全ユーザーが新ツイッターに移行するとのことです。個人的なこと言わせてもらうと、IE7では新ツイッターが表示されないため、向こう一年は会社でIE7以外のブラウザの使用を禁じられている私としては、新ツイッターに移行される=ツイッターが見れなくなると同義なのですが、そもそも垢BANされているので関係ないといえば関係ないのですよね…
そんなわけで、新ツイッターがお披露目された2010年9月15日以来ほぼ一年ぶりに使ってみました。もう慣れてしまった人はこれが普通なんでしょうけれど、私はどうも慣れなくて。2ペインにしたのも画像や動画を表示させることでツイッターのサイトでの滞在時間を稼ぎ、広告効果を向上させるくらいにしか思ってなかったんですね。でも、一つの気づきをきっかけに全体が見えたような気がしてちょっと書いてみました。
新デザインは情報のフローをブラウザで表現したかったのだと思ったんです。
昔から、ツイッターで楽しみたかったらまず100人フォローしろって言うじゃないですか。あれは100人いれば誰かしらがツイートしてるから常に情報が流れている状態が保たれるので、いつツイッターに見ても新しい情報が流れ続けているってことなんですね。私はTweenやらTwitといった自動でタイムラインが流れている専用クライアントを使っているので、余計に流れていることを意識していたんだと思います。
そういったツイッターの一番の良さである、情報のフローを表現しようとしたのが新ツイッターなのかなって、マウスでコロコロと無限スクロールさせながら思ったんです。そう思ったときになんで自分は旧ツイッターの方が肌に合って、新ツイッターが受け付けなかったのかも理解できました。
私は基本的にSleipnirという国産タブブラウザを使用して巡回しているのですが、新しいものを見つけたらとりあえず新しいタブを開くんです。そのタブを消化したら閉じるし、もう一度見るときははてブしておきます。閉じるために開くってのはおかしいのかもしれませんが、要するにスタックなのです。
しかし、新ツイッターがフローを表現しようとしているならばそれは動であり、静でないんですね。2ペインで、左が動(フロー)・右が静といった感じなのですが、全体でいったら動であり、ページやタブというよりツールって感じがするんです。おかげで、消化するために新しいタブで開くにも一旦右に表示させる必要があって二度手間だし、新しく開いたところでそれを一つのスタックと認識するのに抵抗を覚えてしまう。
@akihitoの著書「リアルタイムウェブ-「なう」の時代」にいて、90年代はマイクロソフトとPCの10年間、00年代はグーグルと検索の10年間であり、そして2011年からはリアルタイムウェブがはじまると予測されている。その一体験を新ツイッターで味わせたかったのだろうか。個人的には、まだその部分は専用クライアントの方が上位だとは思っているが。
最後に私が思う新ツイッターの5つの改悪点を挙げておしまいにします。
1.IE7で表示できない。仕方ないじゃない、会社(顧客)の強制なんだもん…
2.左ペインからシフトキー+マウスクリックユーザー個別ページを開くことができない。右クリックに表示させてからプロフィールの表示をクリックすしないと無理。主にフォロー返すときの労力が2倍に!
3.最近フォローした人が12人しか表示されない。旧ツイッターでは36人表示されていた。しかも、表示順が最近フォローした人ではなく、アルゴリズムが不明。スパムアカウントかどうかを判定する際はこれを見るだけでほとんど判別可能だっただけにかなり痛い。
4.投稿時に強制的に短縮URLにされる。モバイル版も同様。これは衝撃的改悪。診断メーカーが t.co になったときは泣くかと思った。
5.URLに「#!」が入る。これのせいで動かないツールが多々…
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