はてブの賞味期限が切れたら個人ニュースサイトなんてどうですか
せっかくなのでぶっこんで行こうかなと思いまして。
“賞味期限切れなのは、『Chikirinの日記』ではなくて、「はてなブックマーク」の方じゃないのかな。 - いつか電池がきれるまで” https://t.co/33I3LTZB8j
— FUJIPON (@fujipon2) 2016年5月6日
発端はちきりん氏のブログが話題にならなくなったので賞味期限が切れたねって話は、fujiponさんも言ってる通り更新頻度を考慮してあげないと可哀想だよね。統計で一番大切なのは割り算。更新記事あたりのほってんとり率や、更新記事あたりのPVで勘定してあげないと。これを計算せずに、感覚的な頻度やPVだけで測るのは違う気がする。そこでちゃんと計測した結果、記事あたりのPVは増えてるのにはてブ数やはてブ率が減ってたりしたらそれこそはてなブックマークの賞味が切れているってことなんだけれど。
個人的にはちきりん氏はステージを変えたって印象を持ってて、ブログで十分に名前を知れ渡らせることができたので、別の舞台に活躍の場を広げたのだと思っております。そういう意味では「賞味期限切れ」ってのとはちょっと違って、Jリーグから海外へ移籍するような感覚です。ただ、移籍先での活躍がほってんとりに拾われていないという事情があるため、新しい場で苦しんでベンチを温めているのかどうかまでは把握しておらず、その辺はファンにおまかせしましょう。
さて、話変わって。私は「さまざまなめりっと」というツイッターまとめサイトもやっていたりするのですが、その中で「人気ツイートランキング」というものを毎日更新しております。要は、ツイッター版ほってんとりです。元々は「ふぁぼったーデイリーランキング」という名で更新していたのですが、これが何の意味もなさなくなってしまいました。理由は、「わさらー団」やら「ふぁぼクラスタ」といった、「ふぁぼれよ」などの特定のツイートを意図的にふぁぼることでランキングの上位に載せることを楽しんむ界隈が登場したためです。彼らの中から次第に、一人で数百ものアカウントを保有してふぁぼることによる「ふぁぼ爆」という技術まで誕生したりしました。楽しむための工夫をしていくのは良いことだと思います。しかし、一方で単純な機械ランキングはこういうのに弱くて、Favstarはこういったユーザによるシステム負荷が非常に高くなったことから、BAN祭りといった個別対応を執り行ったり、また面白いツイートが読みたいといった単純な欲求がランキングから得られなくなってしまったユーザは、これらのクラスタを非常に敵対視していき、多々炎上が繰り返されていきました。
<関連>
twitterの文化を見て思ったこと。 【ふぁぼクラスタ、ネタクラスタ】 - Togetterまとめ
さて、私はツイッターのランキングサイトをやっておりますが、そもそもの欲求は「(本当に)話題になったツイート」を知りたいところから始めております。なので、全自動のランキングはFavstarのような優良なウェブサービスにまかせるとして、私ならではのできることはないだとうかと工夫した結果、誕生したのが今のランキングになっております。今でこそ「人気ツイートランキング」ですが、最初は「私のタイムラインで人気のツイート」という名前にしていました。要は自分のフォロワー約2万人の中でのローカルランキングなのです。これが自分が欲しかったものができた感じになったので今も継続しているのです。
このふぁぼクラスタってのが、今のはてなで言うところの互助会そのものだと思ってます。ほってんとり自体もだいぶランキングに手を入れているようですが、新着レベルではほとんど対応ができていないように思えます。当時のツイッターのふぁぼクラスタvsFavstarのいたちごっこが今はてブで繰り返されているような感じです。「ランキングは人を狂わす」と、私は繰り返し言いますが、それはそのランキングが有用であると判断されたから、そこに入ることで多くの人の目に触れたいと思わせるのです。
私にとってはてなブックマークは、単なる機械的なランキングサイトです。ツイッターにおけるふぁぼったーやFavstarの位置づけです。機械的なランキングは対策を打つことで人より良い評価をもらえるようにすることが可能であり、Googleに対するSEOのように、はてブに対するHBOを対策することが可能なのです。それすなわち、そのランキングが価値があると判断されたがゆえの仕方のない衰退だと思うので、回避できることではありません。あとは一部のユーザにランキングを無用にされないためにがんばるのが、はてなの仕事だと思っています。
fujiponさんの言う「はてなブックマーク」の理想が「良質のサイトを集合知でキュレーションする」を実現するには、私は3つの手段があると思ってます。1つ目は「はてブのお気に入り機能」。2つ目は(おそらく実装されることはないだろうけれど)お気に入りとは逆に一部のユーザを除外したランキング。3つ目は新たな評価基準(ものさし)を設けること。
「さまざまなめりっと」は1つ目のローカライズ化に当てはまります。ここで「どのユーザが良い」と言ったことを発信するのではなく、自分で選抜したユーザにおけるランキングの結果だけを発信する形式を取っています。多くのユーザは結果だけ見れれば満足するのだという思いです。
そして、私のメインサイトでもある個人ニュースサイト「まなめはうす」は3つ目の別の評価基準すなわち、私自身が良いと思うかと言う判断による結果だけを発信している。そういう意味で、個人ニュースサイトの管理人と興味さえ合えば最高のキュレーションサイトになるのだろうが、これからはきっとGoogleニュースの「おすすめ」のような機械学習を活かしてニュースを選んでくれる技術が登場するのかもしれないが、それはもう少し先の話。私の「おすすめ」はサッカーとラブライブ!の記事しか表示されないですからねw
まとめ。
当分はいたちごっこを回避できないので、新しい評価基準のランキングサイトを作るなら今しかない!
それにはちょっと技術が必要なので、今は「まなめはうす」のような個人ニュースサイトを見てみるのも一つの選択肢に入れてくれると私は喜びます!!
↓本エントリと似たような内容が5年前に出た以下の著書にも載っていた気がします。
売り上げランキング: 62,769
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント